真田ピロシキ

GAME WARRIORS エバーモアの戦い/ジョン・ディーの魔導書 ~エバーモアの戦い~の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

3.0
サバゲーの剣と魔法版、或いはリアルTRPGに参加したボンクラファンタジーオタクの手に本物の魔術書があって悪魔を召喚してしまう。どう見てもB級いやC級相当のファンタジーごっこなのに何故かいるのがピーター・ディンクレイジ。何やってるんですかあなたw 本物の大河ファンタジー『ゲーム・オブ・スローンズ』で一番最初に名前が出てくるお人なのに。彼のおかげでごっこがホンモノらしく見えるなんてことはなく、『ピクセル』で演じたようなただのオタク野郎です。それでいて締めではハイファンタジーモードを発動してて最大限贅沢なディンクレイジの活用。エキストラは多く、ヘタクソな撮影もなく映像はまともでさほど低予算でもないのかもしれない。ディンクレイジをあんなに長く出せてるのだし。

とは言っても映画は真面目に見るようなものじゃない。ピザでも食いながら眺めるのに相応しい。本物のモンスターが出てきた時にたまたま本物の武器を持ってたご都合主義。イベント用の手作りドラゴンの鳴き声がゴジラ。残酷なのにちっとも悲壮感を感じないまさにごっこ遊びゲーム的な軽さのゴア演出。80年代を感じる着ぐるみモンスター。封印の魔術書が焼けたので代わりの呪文を主人公自作のメタルロックで代用するユルユルさ。最高です。

『ゲーム・オブ・スローンズ』のファンなら笑える。続編があったらエミリア・クラークかキット・ハリントンの出演を望みます。あ、イライジャ・ウッドでもいいや。こういうの好きそうだし。