【長澤まさみしか勝たん】
まあまあ面白かったですが、SFとしてはイマイチ物足りない映画でした。
ストーリーは『地球が静止する日』にちょっと似てますが、この映画はSFというよりロマンスとか、下手したらコメディの類の映画だと思います。
不穏な雰囲気からして、救いようのない結末を迎えるかと思いきや、意外とほっこりするエンディングで驚きました。
ただ、不気味な宇宙人たちは別として、人間側の行動にも謎が多く、納得できない部分も多かったですね。
まあ、それがシュールで面白かったりもするのですが……。
作品のテーマは割と深いのかもしれませんが、あんまり深く考えない方が楽しめると思います。
記憶を奪う能力は、人間に擬態するタイプの宇宙人あるあるですが、それに少しひねりを加えた「概念」を奪うという能力は印象深かったです。
容赦なく一方的に奪ってくるのがちょっと怖いけど……。
人が普段使ってる何気ない言葉も、その意味を問われると具体的に言語化できないもんですね。
「概念」は人それぞれなので、3人の宇宙人の思考や性格、言動もそれに左右されてしまい、人類は大いに翻弄されたものの、最後は長澤まさみの「愛」の概念が全てを変える。
やっぱりラブロマンス要素が強い映画ですね。
レビュー書いてて思ったのは、長澤まさみの印象が強すぎるということ。
ファンは観た方がいいかも。ファンじゃない私でもかなり可愛いと思いました。
ちょっとツンデレっぽい感じがまたイイ。