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Mのnagashingのレビュー・感想・評価

M(1951年製作の映画)
4.0
ラングと四つに組んでの大健闘。この話に「ハーメルンの笛吹き男」を採り入れる発想は天才的。殺人犯の存在感や光陰のコントラストが生む強烈さはかなり減退しているが、その淡白な小粒感がいろいろとナイーブさを露呈していく後半に活きてくる。空間のダイナミックな高低差はオリジナル版から踏襲。ロケ撮影によりめちゃくちゃエクストリームになっていてとにかくすごい。ジジイが女の子のローラースケートを脱がすシーンがド変態すぎるので、実はロージー本人が脚フェチのロリコンなんじゃないかと思えてくる。冒頭で横断歩道を渡る女の子を捉えたショットが目の覚めるような躍動感。
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