まち

夜は短し歩けよ乙女のまちのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
4.0
第一に、湯浅ファンにはたまらない映画だった

原作未読、四畳半、有頂天家族と森見作品アニメ化作品は鑑賞済み(好き)
スペースダンディ、ピンポンと湯浅作品も鑑賞済み(好き)
の状態で観に行っているので、この森見湯浅アニメの世界観に慣れた者のレビューとして書くことしか出来ないのもちょっと勿体無い。全て初めての状態で行ける人は羨ましい。
まあ、ファンにはたまらない作品と思えたからその点では得かな…

溢れ出す言葉と映像の情報の多さ、
余計な段取りなどバッサバッサと切り捨てた思い切りのいい脚本・演出、
声を荒げ感情を露わにするのは基本的に主人公でほかの人は仙人なんじゃないのかと思うくらいの達観みで、京都という舞台で遊ぶ仙人たちの話のようにも感じる不思議空間。

森見さんの独特さを包み込みさらに膨大させる湯浅監督の個性、お腹いっぱいです

黒髪の乙女とそろそろ展開があってもいいのでは!と意気込む主人公。一晩の物語にするという思い切りの良さと時間的制約の存在はこの話のスピード感に説得力を与えていると思う。早すぎるけど!
アニメならではの表現により仕上げられた今作、きっと実写では成功しなかっただろう。アニメこその仕上がり・湯浅だからこその出来〜!
いい映像体験をした!
まち

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