怖かった……ホラー映画よりダメージがでかい。
認知症体験映画、何が本当で何が思い違いで何が捻じ曲がった情報なのか全くわからない。周囲も自分自身もとても恐ろしくて怯えて攻撃的になっていくのわかる。これが実際の症状…なのか…ヒトが脳に支配された身体ということを実感している。
映画は観やすい90分台。特別派手な演出をしているわけではないけれど、いやだからこそ日常生活の辻褄の合わなさで頭が混乱する姿に恐怖を覚えるんだ…
アンソニーホプキンス氏自身が80代で、いつまで彼の演技を見ることが叶うかわからないけど、ファーザーという作品に収められた彼の演技はずっと残る。こんなに素晴らしい「演技」をした作品が世に残って嬉しい。映画が生まれてまだ100年ちょっとだけど、その素晴らしさを再確認できた時間でもあった。
幼児退行して泣くシーン…本当にすごかった…
わたし趣味で絵を描くけど、たまに「この絵を良いと思ってるのは私の脳だけじゃないのか？他の人から見たら目も当てられない絵を描いていて、みんなそれを言い出せてないだけじゃないのか？」とめちゃくちゃ不安になるんだけど、あながち間違ってないな……常に己の行動に疑問を持つこと、脳の仕業てのを持ち続けていきたい
