フライ

怪盗グルーのミニオン大脱走のフライのレビュー・感想・評価

3.9
グルー、子供達、ミニオンズの相変わらずシュールで馬鹿馬鹿しい笑いでとても楽しめたが、何と言ってもそんな馬鹿馬鹿しい笑いの中に、愛おしさを感じさせてくれるから最高。初期作品から素晴らしさを感じた吹替えだが、本作では字幕だと違和感を感じてしまい、吹替えでしか見れなくなるほどのハマり感に一層の素晴らしさも。

1980年代テレビ業界を悪役子役として一斉を風靡したバルタザール・ブラッドだが、思春期の変声期と見た目の変化より降板。あの人はどこ?状態に。
大人になり実際に悪い事をする方が楽しいと感じる様になったブラッドは、マイケル・ジャクソンのBADをバックミュージックに世界一大きなダイヤを盗もうとしていた。そこに反悪党同盟で新婚のグルーとルーシー、そしてミニオンが現れ、グルーが見事ダイヤは奪還するが、ブラッドは取り逃してしまう。そして反悪党同盟にとって最重要人物バルタザール・ブラッドを取り逃した事で責任を取らされる事になったグルーと、ルーシはクビに。
クビになった二人を心配する子供達をよそに、ミニオンズ達はグルーの悪党復帰に期待し喜ぶが、グルーが断った事でミニオンズは家を出て行ってしまう。その頃ブラッドは、美術館からあっさりとダイヤを盗んでしまう。
翌日ブラッドがダイヤを盗んだ事を知りグルーは憤るが、そこに知らない老人が現れる。その老人から伝えられたのは、幼い頃死んだと聞かされていた父親が最近亡くなった事と、双子の兄弟ドルーの存在だった。母親に確認すると、離婚して父親がドルーを引取り別々に育てていたと言う衝撃の事実。そしてグルーとルーシー、子供達はドルーに会いに行くのだが…
そしてミニオンズ達は刑務所に…

今回ミニオンズの出番が少なかったのは少しガッカリしたが、それでもインパクトは凄かった!特にミニオンズのオーディションシーンの歌と踊りは余りにも素晴らしくて鳥肌たったし、もっと見ていたいと感じた。そしてミニオンズの醍醐味とも思える刑務所のシュールなシーンと脱走シーンは最高に笑えた。
何より新婚のグルーとルーシーが子育てをする為必死に奮闘する姿は、笑いと優しさで見ていてとても気持ちよかった。特にルーシーが、素敵に思える母親にキャラ変していたのには、思わず心にグッとくるものがあり、ルーシーと娘達三人の色々なやり取りを見て思わずホッコリしてしまった。
グルーとドルーも、何でもこなすグルーと、ダメダメなドルーと言う面白演出は笑えて楽しめたし、終盤の心温まるシーンや、ラストの相変わらずのシュールなシーンに作品らしさを感じとても素敵に思えた。

相変わらず終始楽しめるアニメにホッコリさせられたし、キャラクターが増え面白要素が増えたりとこれ迄で一番楽しめた。それでもミニオンズをもっと楽しみたいと心の何処かで感じていたのは本音。
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