「101匹わんちゃん」のヴィランであるクルエラ・ド・ビルの誕生秘話を、1970年代のロンドンのファッションシーンや音楽を巧みに取り入れて見事にエンターテイメント化している。
ヴィランの誕生秘話だと映画「ジョーカー」が有名だが、それよりはディズニーよろしくライトで観やすい。ディズニーだと安っぽい衣装やセットが気になるが、本作ではかなり力を入れている。
それにしても「ララランド」で主演を演じたエマ・ストーンがエステラとクルエラを見事に演じ分けているが、ハマり役。黒と白をエステラとクルエラの二面性を象徴していて面白い。
「101匹わんちゃん」への連なりも感じられる。ただなぜ本作のクルエラがあそこまでの悪役に堕ちてしまうのか、本作に続編がないとだいぶ飛躍してしまう。
それにしても本作ではパンクファッションが出てくるが、本作の時代設定の1970年代は日本でも人気のヴィヴィアン・ウエストウッドが活躍していた時期でもあり、そんな実際のファッションシーンも思い浮かべてしまった。
しかし、誤って日本語吹き替えで観てしまったことが悔やまれる...。字幕版でもう一度観たい。。