あっさりゆで卵

クルエラのあっさりゆで卵のレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
4.0
全てがゴージャスでファッショナブルな成り上がりものクライム映画でした。

ストーリーよりも何よりも、視覚的な楽しさが溢れており、エマ・ストーン演じるクルエラの衣装の美しさが最高です。次はどんなファッションに身を包むのかワクワクしながら鑑賞しておりました。
というかエマ・ストーンのクルエラが本当にキュート。

ヴィランのオリジンを描くという事で、『ジョーカー』をリスペクトした部分も感じつつ、全体的には成り上がりものとしての痛快さがありました。鑑賞中『アイ,トーニャ』っぽいなーと思っていたら、監督が同じと。
『アイ,トーニャ』でも1つのテーマとして描かれた母と娘の物語を本作でも描くと。監督の一貫したテーマなのでしょうか。

また本作、仇討ちものとしての痛快さも持ち合わせた作品なのですが、ファッションで殺す、知恵と実力で殺すと行った感じで、実際に人を殺めるのはもう古い!と言われている様な感じさえ受けました。

エステラとクルエラ、自分が楽しく生きていけるのはどっちらか。悪い自分もそのまま愛す、自己肯定感爆上がりの映画でした。

『101わんちゃん』と『101』観てみよう。