シノミー

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのシノミーのレビュー・感想・評価

4.0
アメリカ人初のトリプルアクセルを成功させた、トーニャハーディングの壮絶な半生を描いた半ドキュメンタリー映画。
僕が生まれる前にこんな事件があったなんて、この映画を観るまで知らなかった。
前半もだけど、後半になるにつれ、彼女の身に降りかかる1つ1つの出来事が辛い出来事のように思えた。
生まれも育ちも普通とはとてもじゃないけど言えないけど、
自分で道を切り開き、ここまでやって来たんだなって考えたら、尊敬の念とともに同情が湧いてくる。
同情など彼女は求めてないし、あれで満足しているのかもしれないけど、何か他の道もあったんじゃないかなって思ってしまう。
取り巻く環境、自分の行動、生まれや育ち、運。
自分を作る要素にはいろんな人や物が関わってて、それがあらゆる形で反映され、奇跡にも不幸にもなり得る。
それでも強く生きているトーニャを観て、まだまだ諦めるのは早いと言われたような気がした。
あんなに暴力的で、気が荒くて、強くて、天才なトーニャはどちらかといえば苦手だけど、嫌いじゃないです。
あの母親は僕は最後まで好きにはなれなかったなぁ。
シノミー

シノミー