チョマサ

犬ヶ島のチョマサのネタバレレビュー・内容・結末

犬ヶ島(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ウェス・アンダーソンは実写映画の方は、寝たりとかあまり面白くなかったけど、人形アニメの方はすごく楽しめてる。多分実写のテンポが遅いから合わないのと、実写の方はお話が理解できてないからと思う。アニメの方は筋が単純だからと考えると、単に俺が知識不足なだけか……

今回は犬が主人公。黒澤映画やゴジラの芹沢博士オマージュ、大正時代のソ連ぽいポスターとか昔の日本文化ごった煮の世界を舞台に犬たちが陰謀に立ち向かう。

黒澤映画を全部見てないけども、七人の侍のテーマが掛かったり、秀虎みたいな神主が出たりと分かるネタも多かった。
手前に顔をなめして撮るのも黒澤オマージュか分からなかった。セルジオ・レオーネか加藤泰とも思った。

瓶の洞窟に入る場面は実相寺昭雄っぽい(ウルトラマンとか)演出と思ったけどもあれは『どですかでん』なのか。

夏木マリや野田洋二郎、渡辺謙らキャスト陣の吹き替えが話題だったけど、チョイ役過ぎて笑ってしまった。宣伝がうまい。吹き替えだと日本語のナレーションが被さるから余計にわからない(笑)

画面に映るものが多いし、転校生含めてキャラクターが強烈で、勢いよく進んでいくので面白かった。
レックス、キング、デューク、ボスが脇に回るのは残念だった。途中からチーフの物語になるのは納得できるが、チーフを含めた五人の活躍もみたかった。

スポッツが最後、機械の体になって奥さんと同じ体になるのは、儀礼的な意味合いなんだろう。耳が無くなったりと欠損描写が淡白なのが不思議だった。それもちょっとハードボイルドさが出てる。
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