森野c5果実

犬ヶ島の森野c5果実のレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
4.0
海外から見た日本を面白おかしく具象化した美しいアニメーション。

海外の監督(ウィス・アンダーソン)が創ったファンタジーのジャパンということで楽しんで観たら良いと思います。
板前さんが魚を捌く時に釘で打ち付けていたり、”20年後の日本”と言いつつまるで昭和のようなレトロな雰囲気ですし。
異文化を正確に描こうとはしていないように思います。
パペットの動きもスムーズ過ぎず、ストップモーションアニメの持ち味が出ていて良かったです。

飄々と早口でセリフが流れていくアンダーソン節は今作でも健在。
独特な雰囲気に疲労感を覚える人が多いのは否めませんが、サラッとシニカルな表現が混じっているのがクセになります。

私が思うにアンダーソン監督は
子どもが新しい秩序をもたらそうと反旗を翻す、という展開を好んでいるように思います。
それはドキドキやワクワクを与える面白い展開なのですが、締め括りがやや強引なのが玉に瑕です。
森野c5果実

森野c5果実