森野c5果実

ギレルモ・デル・トロのピノッキオの森野c5果実のレビュー・感想・評価

5.0
有名な童話を作家性豊かに膨らませた傑作!
これはストップモーションアニメ史に名を刻むこと間違いなしでしょう。

ディズニー製作のアニメ(1940年)と比較すると、ゼペットがなぜ人形を作るのか?ピノッキオが何を求めるのか?という動機が強調されていたように思います。
また 戦争の脅威も加わって、より訴えかけてくるものがありました。
幼気で不死身の主人公が愛を求めて耐え忍ぶ姿は『A.I.』と重なります。こんなの泣いちゃう。

ありのままでいいんだよというメッセージ性、異形のキャラデザインにギレルモ節を感じられましたが、意外と禍々しさや偏執はなく、かなり万人向けな仕上がりだったと思います。
ギレルモ監督作品の中では珍しく、安心して観られるファミリー映画なのではないでしょうか。
森野c5果実

森野c5果実