深作欣二監督の描く戦争映画に興味を持ち終戦の日に鑑賞。
当時終戦26年後の敵前逃亡の汚名を着せられた軍曹の未亡人目線から戦争の醜さ、ニューギニア戦線で戦う極限状態の兵士の過酷さを描きながら、戦後26年経って高度経済成長に入る日本を的確に風刺していると感じた。
そしてこれは1970年の日本だけでなく、76年経った今の日本についても同じことが言えるんじゃないかと受け取ることも出来た。
今までアメリカの戦争映画や太平洋戦争を描いた映画を見てきたが、それらの映画とは一線を画す作品だった。
こうやって上映してくれる機会がないとなかなか手が伸びない作品だったと思うので上映してくれた新文芸坐はありがたいです。