上映から時間は経ってしまったが、ようやく鑑賞。
ゲゲゲの鬼太郎はかなり久しぶりで新シリーズになってから観るのは初めてかも?と思いながら口コミ評価も高く弾丸鑑賞会実施。
鬼太郎がどうやって生まれたのか、とシリーズの中でも原点にあたるストーリーをスクリーンで見れるのは貴重。
全体的にゲゲゲの鬼太郎の作風共通の湿度が高い雰囲気を感じながら、人間の高みに臨んでいきたいという欲望の愚かさを戦時中の前線で起きていたこと、戦後すぐの復興の時代、そして現代と、どの時代も通して普遍的だという風刺が効いていると感じた。
全体的に辛い展開が多く、ホラー面も強い作風だが、目玉親父が鬼太郎の生きる未来を明るいものだと信じてそれを守ろうとする純粋さに涙せずにはいられなかった。
水木とゲゲ郎(目玉親父)の時系列を追うごとに互いを信じあっていくバディ感はハマって行く人が多いのも納得。
自分自身も視聴していたころより歳を重ねた分、ゲゲゲの鬼太郎としてのメッセージを感じた作品だった。