このレビューはネタバレを含みます
殺人容疑の子供たち。有罪とし我が子を疑うのは地獄、無罪とし我が子を信じた先も地獄。
眼光鋭い主役のワルが抜群の存在感。ラスに似てる。またその子を盲信する母は、ポンジュノ監督作『母なる証明』のダンシングオモニと張る狂気っぷり。
大人の役割は常に味方となり許すことだけではなく、子供の過ちをきちんと裁いてあげることにもあると感じた。子の過ちは受け容れ難く、受け容れるのは自身の事以上にツラく困難なことだけれど…。
あと、何人たりとも個人の価値観で他者を誹謗中傷し、裁き、尊厳を傷つける権利などない。
緑夢くんが呟くように、同調圧力や負の連鎖を断ち切るための勇気を持ちたい。