Amber

ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれたのAmberのレビュー・感想・評価

3.7
ボストンマラソンでのテロ事件の被害者であるジェフボーマンのその後を描いた作品。

元カノが忘れられず、彼女が出場しているボストンマラソンに応援に行ったジェフ(ジェイクギレンホール)は、テロに巻き込まれ、命は取り留めたものの両脚を失う。
彼が犯人を見たと証言して実際に犯人が捕まったことから、英雄扱いされるが…

すごくリアリティを感じました。

世間はジェフを英雄だと持ち上げるけれど、本人はイベントやインタビューに呼ばれる度、当時のことがフラッシュバックして苦しむことになり、それを真に理解していたのは元彼女のエリン(タチアナマズラニー)だけ。

元々ジェフはルーズで、母親パティ(ミランダリチャードソン)と共依存のような関係で、それは事故後も同じ。エリンはジェフを愛していながらも、そのルーズさに辟易していました。とは言え、彼が事故に巻き込まれたのは、自分がボストンマラソンに出たせいだという気持ちも抱えており…。

そんな中、ある出来事がきっかけでジェフはようやく自分を助けてくれたカルロスや、自分自身と向き合うことができるようになります。
この辺りの苦しみを、ジェイクとタチアナ、ミランダが素晴らしい演技で表現していました。
人間って往々にして、ショックを受けないと変われないものなのかもしれませんが、変われたことが、彼の本当の強さだと思いました。

『自分が頑張ることで、誰かの希望になれる』それに気づけた時から、目の色が変わるジェフの様子には観ているこちらも、思わず応援してしまう力があったと思います✨

兄弟や父親も鬱陶しい時もあるけど、いつもジェフのそばにいてくれて、そういう家族っていいなとも思わされました。
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