籠

悲しき天使の籠のレビュー・感想・評価

悲しき天使(2006年製作の映画)
3.8
2017年45本目 旧作日本映画16本目
1,300/44,700

今は無き下北沢のシネアートンの上映を観逃していたのでようやく観てフィルムの色彩を堪能する。空港脱出は失敗するというのはセオリー通りだが、もう少し工夫してほしかったなとそこ迄の良さが崩れかけたが最後にカメラがぐるぐる(デ・パルマ「フューリー」クラスの手前)廻ってくれたから許される今の処は大森一樹最後の良作。「張り込み」意識しつつ携帯やPCを駆使し新しいことをやっているが最先端は10年で朽ちる… 印象的な渡辺真起子は当時無名だが10年後の「恋妻家宮本」でも似たようなポジションとはなんなのだろう?
岸部一徳のような優しさも「青空娘」の菅原謙次同様に残すべき魂なのだが10年前までは確認できた。
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