ぐりこ

ブルーハーツが聴こえるのぐりこのレビュー・感想・評価

ブルーハーツが聴こえる(2016年製作の映画)
2.3
ブルーハーツの曲をテーマにしたオムニバス。
“粒ぞろいでなさ”がすごかった。

スカッとするのも、切ないのも、深いのもあった一方で、さっぱりわからないのも、シンプルに下手なのもあったし、何より音楽とあってないのもいくつか・・・
ブルハの曲って以外にもう1本テーマが欲しかった。個々の作品の良し悪しは、監督の責任だけど、企画側はあれでよかったのか。


感想はそれぞれの作品でも書いたけど、
①『ハンマー(48億のブルース)』(飯塚健)
・・・× 会話劇なんだけど、肝心の会話がめっちゃ不自然。
②『人にやさしく』
・・・× 6本中最もわからない。曲ともミスマッチ。
③『ラブレター』
・・・○ ギャグ寄りなのにちょっと切ないタイムトラベルもの。
④『少年の詩』
・・・◎ ヒーローに憧れる少年とそのシングルマザーの絆のお話。スカッとして最後にジーンと。
⑤『ジョウネツノバラ』
・・・△ 男のねじれたネクロフィリアを無言劇で描くけど、その狂気は難解。というかわからならなくてよくて、映像美で魅せたいのだろうけど、それにしては肝心の映像のインパクトが弱い。
⑥『1001のバイオリン』
・・・◎ さすが李相日、攻めた作品。東北の震災に巻き込まれた一家を描く。忘れて生きたい母娘と忘れずに乗り越えたい父と、今も現地で暮らす後輩、、それぞれの抱える重たい想いが、それぞれリアルで共感できた。
ブラフマンの「鼎の問」のライブ中に流れるMVを思い出した。
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