原題: Robert Doisneau, le révolté du merveilleux
英題: Robert Doisneau: Through the Lens
2017年に日本公開された本作。自分が世界一好きな、本当に大好きな写真家、ロベール・ドアノーのドキュメンタリー映画ということだったのですが、前日からの酷い疲労感からなんと寝落ちしてしまうという非常に痛い経験がありました😭
今秋、京都で彼の写真展があるので、その繋がりで京都の映画館で上映があるというので喜び勇んで鑑賞してきました。
邦題の「永遠の3秒」の意味、観ればなるほどプロとは凄いものだなと。カメラを持って一日中街を彷徨い、これこそはと思う瞬間をおさめる。何気ない一枚の写真もここぞという瞬間を粘りに粘って捉えられたものだということがよくわかります。
有名な『パリ市庁舎前のキス』はポスターの上部で見ることが出来ますが、目にしたことがあるかな?という方もおられるのでは?その作品の撮影秘話になると映画館内が少しざわめきました。
また、彼はパリ郊外の人々の何気ない暮らしの一コマを好んで撮ったとか。ロベール・ドアノーと言えば白黒写真と思いきや、カラーも残していたことも新たな発見でした。
彼の写真展には幾度となく足を運んだことがありますが、気に留めていなかったのか、亡くなったのは思っていた程昔ではなかったことに本作からも気付き、驚きました。
邦題では『パリが愛した写真家……』となっていますが、『世界が愛した写真家 パリ ロベール・ドアノー』じゃないかなぁ。
蛇足ですが…京都シネマで11/4が最終日ということだったのですが、どうやら上映が延長されているようですね。京都駅の写真展は彼と音楽の関わりに特化しているので『パリ市庁舎前のキス』を始め、有名作品は展示がないですが見たことがなかった彼の世界を見れて大満足でした。
本作は孫娘を中心に、関係者がひたすらフランス語で喋りまくるので、音に囚われていると眠くなる気がします。貴重な写真の映像と字幕をしっかりと観て鑑賞されることをオススメします。
DVD、Blu-ray、配信とも現在のところないようなので、お近くの方で興味のある方は是非!