爆裂BOX

カニバル・レザーフェイスの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

カニバル・レザーフェイス(2017年製作の映画)
3.0
キャンプ旅行に出かけたハーパー一家は何者かの妨害を受けハンセン農場に助けを求めるが、そこには人皮で作ったマスクを被った男が住んでおり、一家は檻の中に監禁される…というストーリー。
勿論「悪魔のいけにえ」とは何の関係もない、だけど「悪魔のいけにえ」フォロワー作品なのは間違いないスプラッターホラーです。
キャンプ旅行中の一家が農場に住む狂人一家(と言っても父親と息子だけですが)に檻に監禁され、食肉にされそうになるというまあ、ありがちなストーリーですが、狂人一家がサイコパスで楽しんでやってるんじゃなく「ミートイーター」なる黒幕の指示で人肉食嗜好者に食肉提供する為に嫌々やっているという設定はちょっと新鮮かもと思いましたね。意外な協力者がいた所もちょっと面白かった。
監禁された主人公一家が拷問されたり殺される現在パートに狂人一家の悲劇的な過去とその元凶の一家への復讐が回想で描かれますが、そりゃ復讐するわなという悲惨さでしたね。元凶一家の父親のクソっぷりも中々。
しょっぱなから主人公一家が結構仲悪いんですが、母親の毒っぷりが目立ってましたね。ある真実を子供達が行ってもまるで耳を貸さず子供達責め立てるようなこと言う所はイライラしましたね。
ジャケットには「残虐映画の大傑作!」と書いてますが、そこまでゴア描写は多くなかった気がしますね。主人公である長女の彼氏が電気の流れている檻の扉に手をかけて両手が吹っ飛ぶ所や腕切る所くらいですかね(充分か?)どうせなら人肉に加工する所もはっきり描いてほしかったな。
レザーフェイスに位置する人皮マスクの男もそんなに活躍することなく中盤辺りで退場するのでレザーフェイスに期待するとがっかりしますね。チェーンソーも最初ぐらいかな使ったの。
狂人父ハイゼㇽの独白や会話シーンが多いので、流石に途中でダレますね。この手の映画で106分は長すぎるな。
後半明らかになるミートイーターの正体や主人公の逆襲ぶりは結構楽しめました。
ラストの展開は何か無理くりまとめて終わらせようとするような感じでちょっと雑に感じましたね。「復讐は空しいだけ」みたいなことをハイゼルがいってどの口で言うかと思っただけにあの末路はスカッとはしました。
それなりには楽しめましたが、「悪魔のいけにえ」やドギツイスプラッター期待すると肩透かし喰らうと思います。