とぅん

羅生門のとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

羅生門(1950年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

黒澤明監督×芥川龍之介原作という布陣の作品。

ある男が殺された事件について、被害者の妻、彼らを襲った盗賊の男、被害者自身(イタコが召喚)という3つの証言が全て食い違っていたことを、その証言の場にいた第一発見者のオッサンが回想する形式で話が進む。

短い上映時間で、三者三様の場面が繰り返されるのがほとんどなのに、見せ方や演技がいいのか、満腹感がめちゃくちゃあったな。
何かとにかく盗賊役の三船敏郎も妻を演じた京マチ子も笑いまくってて、異常に耳に残ったわ。

最後、羅生門に捨てられていた子どもを引き取ることを決意したオッサンに対して、坊さんが「これでまだ人が信じられそうです」と語るオチは、いい着地だなと。
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