味噌のカツオ

笑う招き猫の味噌のカツオのレビュー・感想・評価

笑う招き猫(2017年製作の映画)
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「ボクたちの交換日記」「ベイブルース ~25歳と364日~」「漫才ギャング」古くは「二人が喋ってる。」など。漫才をテーマにした作品って、チョイチョイあるんよね。
そもそも“漫才”という芸自体が日本特有のものですから。まさに日本でしか作られない、成立しないジャンルでもあるのかな。

漫才が日本特有だとするなら 漫才コンビという関係性も あまり他で例えらえないものでもあって。
簡単に言えば 夫婦や恋人のようでもあり。でも基本は同性の二人という決定的な違いもあるわけで。
でもそんな愛おしくもデリケートなスタンスを上手く表現するのに成功していました。

まずはなにより、主演の二人の素晴らしさ。言うなら女優としても、漫才師としてもね。
女漫才コンビって、プロでも笑いを取るのに難しいトコロあるのに、この二人はちゃんと完成されてたんじゃないかな。

というところで、あえて最後に言いたい。
やっぱり清水富美加という女優は素晴らしいよ。漫才師という特異な役を堂々と演じられるのは見事だと思います。
それだけに、私的な理由で芸能界引退を表明したのは もったいない。もったいなさ過ぎます。

飯塚監督も“相方”の松井玲奈もいい仕事ができたと手応えはあったようなのに、公開時に彼女がいないという事実。
なんかもったいないわ。
味噌のカツオ

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