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テオレマのsonozyのレビュー・感想・評価

テオレマ(1968年製作の映画)
5.0
Teorema(=定理)
ミラノの大工場の持ち主パオロ(マッシモ・ジロッティ)の裕福な家族。妻ルチア(シルヴァーナ・マンガーノ)、息子ピエトロ、娘オデッタ(アンヌ・ヴィアゼムスキー)、家政婦のエミリア(ラウラ・ベッティ)。
大邸宅でのパーティーに現れた男(テレンス・スタンプ)は、なぜかそのまま同居を始め、彼に魅了された家族と家政婦は性的/身体的&精神的に関係を持ち、秘めていた感情や本能が解放されたような状態に。
そして、彼が去った後、それぞれは・・・

男との出会いにより、変化していく姿がそれぞれ興味深いですが、ヴェネツィア国際映画祭 最優秀女優賞を受賞した家政婦役のラウラ・ベッティは、最初に男の魅惑に翻弄されるシーンから、彼が去った後の変化っぷりと、老婆とのあのラストまで、ある意味笑っちゃうほど面白い。

当時ゴダールの妻だったというアンヌ・ヴィアゼムスキーのあの視線と表情の魅力、脱いだ服へのフェチ的シーンが印象的なシルヴァーナ・マンガーノ、ミラノ中央駅での突然..のマッシモ・ジロッティ。
オープニングのインタビュー〜セピア映像〜カラーへの流れも。
隅々まで面白かった。
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