シネマJACKすぎうら

嘘八百のシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

嘘八百(2017年製作の映画)
4.1
この映画、予告編を観て松竹蒲田調の典型的なお正月コメディ映画を期待して観に行くと肩透かしを喰らうだろう。
某WEBサイト上での評点の低さは、そこからきているのではないだろうか。

実際観てみると結構面白い。ジム・ジャームッシュの初期作品に観られるようなシニカルさや、デイミアン・チャゼル系のアツさが、役者陣の並々ならぬ個性と絡まって極上のコメディに仕上がっていると感じた。

もうほとんど希望的観測なのだが、中盤でみせる佐々木蔵之介の"創作"シーンに至っては、「セッション」のオマージュであって欲しいと切に願う(爆)。そう捉えるとこのシーンはじんわり涙が滲む"ムネアツ"シークエンスなのだ!!