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Ten Skies
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『Ten Skies』に投稿された感想・評価

菩薩
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ずっと空と雲、の中に雲ではない人工的とそうでない煙状のものが二つ。ニョキニョキと増殖しながら動いていく雲はじっと見てるとなかなかキモい、フレームがギリギリ覆い尽くされない感じがモヤっとする。面白くはない。
✔️🔸『テン・スカイズ』(4.5)🔸『ベビイドール』(3.5)▶️▶️

 永く観たいと切望してた作を、身構える間もなく、襟を正しもしない侭に、連続して急に観れる機会が。
 『テン~』。小さい画面では何回か観た事があるが、スクリーンでは初めてだ。が、オリジナルの16ミリ版ではなく、デジタルに置き換えたものだ。このクリアさ、微細さはつくったもののような印象も受けるのは、おそらくオリジナルもそれ程透明・鮮明なものだったからなのだろうが、現在上映素材やプロジェクターが劣化してきてるにしても、現物を観ときたかった、比較したかったとも思う。
 本作はこの作家の対象に操作を加えない、侭撮りのスタンスの中でも16ミリ作の極点のような作だが、この傾向はデジタル移行でさらに推し進められ、より長いショット、より作家の人為を離れた広大表現を成し遂げて行くが、より暴力的でより明確であり、これ程知らないうちに対象がその性格を変えていってる微細な作はなかった。フィックス侭なのだろうが、より被写体に見栄え効果を与える為に、動く方向を拡大するパンか、変化微細を拡大するズームや寄りカット知らず移行をやってのけてるのではないか、ということも想像させるくらいだ。当方が前日徹夜の仕事明けで、睡眠不足で会場に臨み、ひたすらな対象捉え続けにカットインして観て反応してる人のカットを想像で作り入れたくなったり、対象の観るポイントの不明確さに、画面に字幕での軽い指示を幻視したり、という傾向が普段よりもあったからもあるが、写される対象のあり方も同時に影響してるだろう。
 いつ知れず少しずつ横に流れ変形動いてたり、僅かずつ近づいてたりしているが、それ以上に固形でもない気体の対象の変化は明確には掴みづらい。明るめや青っぽめ、ピンクから橙へ、バック抜ける青の手前に白やグレーの不定形。線状や押し模様群の、形の薄れや逆に濃いめへの変容。細かな暗めグラデーション塊群の重なり組合せの妙とニュアンス、中央太陽小さめ存在。微々たる動き。黒いBOの仕切り入れや、一転変化の下方から噴き上げる白煙のモクモク運動尽きず。それはサイズも少しずつ近づいてるか。それらより捉え方の難しいやや汚れた巨大グレーの変容捉えも。そしてラストカットは映画も超え、絵画も超えたものとなる。下方の小さめ水面に映るのがここでの空か。周りはグリーンめ雲自体なのか、いや何かに幾層にも織り重なっての、更に変化しての元のものの明確化なのか、包んでってるなぁ、と思ってると、それは囲む山地に雲が分厚くす効果を加えてるのと分かりくる。初めてかの俯瞰めカットなのか、近しさが分かり伝わりくる。それまでは見上げめか・遥か大Lで対象のとの間に現実的異物は認められなかったが、小さく黒い鳥が横切ったり、水面を走ってく白い波線が示されたりもしてくる。黒いB・O挟みも含め、人工や気象変化を予測しての自在作品造型と組立てだったそれまでとは違う峻厳で静謐な瞬間らを捉えるだけ。次第に空気感の変化か、重みや明確さを増してきて、絵画さえ超える把握力が逆に伝わりもしてくる。この響き来るものの、ぞんざいの全くない正直さ、そのニュアンスの正確さはどうだ。
 全体としても、この自由な選択肢と、その存在するベースの確かさはどうだ。色、状態、運動、コンビネーション、質感、把握の可能性と不可能性、常なる変移の微細さ、はこれ以上に多彩で同時に統一的な作はないのでは、と思えるほどだ。体調いい時にまたじっくり味わってみたい作だ。観る負担はかけないが、総括も不可能な作。音は敢えてか、鳥や虫の声、人らの囁き、銃声ら不気味なものをぶつけてくるのは、地上との距離感の表しなのか。
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 『ベビィ~』。カザンの作も長い間観たく思ってた作だが、TSUTAYAのレンタルコーナーに随分前からあって、その時は近々観ようと思ってたのを忘れてた。随分店舗数の減った中、池袋店を久しぶりに覗いて思い出す。カザンは我々の世代には、ワイラー・クレマン・デュヴィヴィエ・ワイルダーらと並び代表的かつ伝説的な映画監督だ。ルノワールとかロッセリーニ・フォード(『怒りの葡萄』TV放映時を除き)等口にする仲間はいなかった。演劇畑叩き上げか・エリートか、赤狩りに屈し仲間を売ったアメリカでは非難の声も多い脆弱者か・世渡り上手か。作風も60年頃から、次第に内的な誠実さを問うとか、自伝内省か鼓舞的なものが増えてくる。『エデンの東』は、『ゴッドファーザー』『2001年~』がある程度時間を要して・最大人気を獲得するまでの映画ファンのトップ作品であった。
 個人的にはリバイバルやTVで観た『草原の輝き』『荒れ狂う河』らがフェイバリットで、誠実で堅い作家の印象だったので、お色気・おふざけ路線のこの作や、続く対マスコミ破れかぶれの『群衆の~』の、対極の色合いの存在と確認欲求に惹かれてたのだ。が、果たしてC・ベイカーのスチルに惹かれて数十年、エロスに引き裂かれながら反駁という想像と妄想を抱いてきた作は、T・ウィリアムズの本による、何よりも、しっかりした、演劇的熱と匂いの作で、脇役クラスの芸達者を集め、敢えて緊密度の不足とそれによるユーモア・懐ろ・個性あるも人懐っこい流れが生まれ、でとにかくしっかり面白い作だった。当時の監督は己れ世界への固執より、どんな題材も引寄せ料理できる、大人だったのだ。そして結果、より深い影響・インパクトを社会に投げ掛けているのだろう。鬱屈した南部の、大資本綿繰り工場進出による従来小資本工場の窮迫、手に入れた十代妻の二十歳までお預け約束、それらから派生の自らの老いの自覚の追い詰められ感、の地域に根づいた皮肉口の黒人工員らを使う男、シチリア人の血をひくその大工場の経営者、若い妻と付いてきた叔母の話で。大工場に放火して自工場で仕事を譲り受けんとするもヘマ多く順調妨げ多し、何より世知辛い大工場主は放火の証拠を掴む為に、若い妻の、抑え武器にもしてる欲求を引出し・心を奪う(悪霊、話)。妻の亡き父との約束の巨大屋敷持ち、実は廃屋で借金で家具も運び出される、セットとその細部の相変わらずしっかり見事。甘やかされもし増長する、妻は約束の二十歳になる日に工場主に付いて独立せんとし、激怒の夫は工場主に発砲を繰り返し、その異常ぶりから警察拉致も、地元への馴染みから、妻の証言紙も相手にはされぬ。
 表に大っぴらに出る前の、人々の大ゴトには扱われぬ、狂いぶり・掛け合う止めなさが、その分充分に面白い。作り手が狂うを前面に・押し出し来る作も、この後の時代から出てくるが、ここまでの方が映画としてはいいし、お目当てベイカーも体形・演技ともはち切れる前のもので、聡明さと無力自覚が透けて見え、余計にポテンシャルや微細味もあった。映画表現はここまでがベスト、といったレベルを奉じてる人も、未だ多めいるのが、不変さ多い映画鑑賞世界か、と改めて想い感じもした。
4.0
【《空》10連ガチャ】
動画版▽
https://www.youtube.com/watch?v=ZiBK2aGeles

イメージフォーラム・フェスティバル2025にて、ジェイムズ・ベニング『テン・スカイズ』が上映されたので観た。本業、4連勤の最終日に管理者としてのミスをやらかし心は曇天だったのだが、ジェイムズ・ベニングの空ASMR動画に癒された。

本作は察しの通り、空を10個魅せていく内容となっている。空だけが映るので、その地の情景はフレームの外側にある。しかし、交通、動物、工場、無の音が我々の想像力を掻き立てる。

アンディ・ウォーホルは『エンパイア』で限りなく不動な動画を提示したが、本作には豊かなアクションがある。雲がにじり寄るように移動しているのだ。最初の空は、横に伸びる雲が上昇していく。別の空は八の字を横にし、開けた空間が気がつけば消滅している。中には、明らかに人工的な雲が下から生成されていく。雲の複雑な形を飛行機雲が思わぬ角度から斬りつける。

偶発性の空間であり、一見、ただ雲を撮影したようなイメージでありながら、狙ったキュレーションを行わねば仕留められない世界に感動した。

そして、少し寝た。ジェイムズ・ベニングが本気を出せばYouTubeのASMR動画界隈で天下を取れるであろう。

本作に感化され空を10分撮ってみました▼
https://m.youtube.com/watch?v=m0pedFchQAY