赤い血。人物の心情がどうこうではなく、群体・集団の事を粛々と写し出す。物量、エキストラの量。町に整列する兵士たち、丘のメーデーにて蜘蛛の子を散らして銃撃から逃げる人々。山賊の独立義勇軍リーダー、夜の…
>>続きを読む憲兵隊の臭いを嗅ぎつけた途端に街中の扉が閉まって、口笛一つで街中が暗転してマシンガンが乱射され、何の号令もなく丘から山賊たちが降りて来る。謎の賊長ジュリアーノに操られた街全体が、群れとなって塊で襲っ…
>>続きを読む主人公の不在、主要人物の不在を、ドキュメント調の、記録映画調のカメラワークで強く意識させられる作品。
俯瞰で「多くの人々が与えられた各々の役を演じている」、「もしくは多くの人々がただそこにいる」とい…
フランチェスコ・ロージがサルヴァトーレ・ジュリア―ノの怪死から、シチリアのマフィア組織を暴こうとした野心作。ロージは『真実の瞬間』、『黒い砂漠』と、常に政治、社会の不合理、不条理さに迫ろうとする。そ…
>>続きを読む シシリー島の山賊であり、独立義勇軍のリーダーでもあったジュリアーノが殺された。その事件の真相を追及していく中で重要な証人も何者かによって消されて未解決に…。
圧倒的権力の前には所詮個人は無力だっ…
「シシリアン(1987)」と同じく、サルバドーレ・ジュリアーノ伝と思いきや、構成に凝ったハイコンセプトなポリティカルサスペンス。
あれこれぐぐって二回目を見てようやく話を理解した。
フレームストーリ…