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コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝の地球へのレビュー・感想・評価

3.5
20世紀の初頭、内線下の中国での勧善懲悪アクション映画。

中国各地で略奪、虐殺を重ねる北洋軍閥と自警団の戦いが描かれてる
自警団は北洋軍閥から村を守るため、「善を勧め、悪を懲しめる」ために立ち上がるが、圧倒的な力の差がある。

軍閥とは、軍事力を背景に地方を実質支配する武装勢力である。
一方の自警団は小規模であり、そもそも武装勢力ではない。
夜盗の集団程度であれば互角に戦えるかもしれないが、武装勢力である軍閥と戦うには無理がある。
たとえ正義があろうとも互角には戦えない。
自警団が徹底抗戦呼びかけても村の人々の賛同は得られず。
結局、自警団は解散し、軍閥が村を占拠する。
その後は略奪、虐殺が始まる。

全く読める展開であり、正義のための自警団の判断は正しかったのか、はなはだ疑問がある。
しかし勧善懲悪のアクション映画なので、ヤボな話は止めます。

とうとう、自警団(生き残りの7人)は軍閥へ反撃を開始する。
ここに助っ人が登場(用心棒?)。
あれれ、「7人の侍」と「用心棒」を足したような展開でしょうか・・・

ただしアクションは香港製カンフー映画そのものである。
CGではなく生身の役者が体を張ったアクションを行う、しかもお得意のワイヤー・アクション(wire-fu)が多用される。
軍閥の首領vs自警団の団長、軍閥の上級指揮官vs助っ人(用心棒)の闘いが並行して展開するラストは見物です。
本作品の最高の見せ場です。
一部バカ笑するシーンがありますが・・・

西部劇風ですが、正統な香港製クンフー映画だと思いました。
また、CGやドローン撮影も一部採用されてます。

全体的には勧善懲悪は無視して、アクションを楽しむ映画だと思います。
アクション監督のサモ・ハンが最後のほうでカメオ出演してます。

6月7日に試写会にて鑑賞(字幕)、3日遅れのレビュー。
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