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検察側の罪人の地球へのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
4.2
正義を貫こうとする2人の検事の物語

主人公はベテラン検事と新人検事の2人。
共に正義感が強く犯罪者を許さない、正義を貫こうとする立ち位置は同じ。

そして、この2人がある殺人事件を担当する。

偶然、容疑者の1人が過去の殺人事件の容疑者でもあった。
しかしその事件はすでに時効が成立していた。
この容疑者を巡って主人公の2人の判事は徐々に対立する、そして最後は袂を分かつ。

この2人のそれぞれの立ち位置の違いによるお互いの葛藤が映画の見所であった。
もちろん究極は犯罪者を許さないことであるが、そのアプローチは対極の立場となっていく。
正義に私情が縺れたことで、2人の間の溝はますます深まる。
その後は映画のタイトルどおりとなる。
これって絶対にマズイでしょう!、そんな展開になります。
正義も一歩間違えば犯罪、そんな問題定義でしょうか?

また、時効になった事件の犯人についても問題提起がされていると思います。
時効が成立すれば罪を償う必要はないのでしょうか?
この2本の筋立てがパラで絡み合って物語は進みます。
途中からは何となく結末見えてきましたがが、最後までその緊張感に引っ張られたように思いました。


しかし、あの犯人は「すごい怪人」が「ものすごい怪演」を演じていた。
正に主役の2人を完全に食っていた、これだけでも観る価値が十分あります。
ぜひぜひ、ここも映画館で確認してください。
これだけでも見ごたえが十分ありました(むしろ最大の見所だったりして)。
しかし、キムタクは誰を演じても同じに見えるのは私だけでしょうか・・・

また、あの「白骨街道」は何だったのか?
無くても良かったように思いました。
誰か説明してください・・・


原作(小説)は未読、観てからほぼ1か月遅れのレビュー投稿となりました。
忙しかったり、パソコンが壊れたりと色々とあったのですが、今日から映画鑑賞とレビューを楽しむ元の生活に戻れそうです。
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