シノミー

きみの鳥はうたえるのシノミーのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
4.2
映画は考える映画と感じる映画に分けられると思うんだけど、これは完全に感じるタイプだ。
シンプルに片付けるなら人間関係。
でもこれはもっと複雑なやつだ。
青春。それはきっと人によって全く違う。
僕は静雄の方が共感できた。
仲のいい友だち。気になる女の子。バイトの先輩。家族。
いろんな人がいて、いろんな生き方がある。正解なんてないだろうし、自分次第だと思う。
この映画に関しては「僕」は苦手なタイプだ。
普段何を考えて行動するかわからなくて、気まぐれで、計画性がなくて、適当で、そのくせセンスはあったりして、行動力がある人。
青春の終わり。
これがテーマなのかな。この映画の。
現実味とかエモーショナルな描写、思い出がいっぱい詰まった作品だと思う。
染谷将太が気持ち悪いくらいリアルな演技をしていて、それが自然すぎて、好きだった。
いつまでも終わりのない物語に一区切りを付けたような終わらせ方だった。
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