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ゆれる人魚のKSatのレビュー・感想・評価

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
2.6
「RAW」といいこれといい、女性監督がカニバリズムを描いた映画が流行ってるのか、というくらい、思いのほかカニバリズムしてた。

さて、本作を観ていると、女の子受けするガールズムービーには実はある種の「ダサさ」が必要なのだと思う。これは、やはりガールズムービーの先駆的な一本「ひなぎく」にもいえる。

主題となる女の子は可愛く、自由奔放で、可愛らしいファッションに身を包み、歌ったり踊ったりする。しかし、周囲の大人たちの様子やインテリア、街の情景はよく見ると全体的に泥臭く、必ずしも明るく楽しげでもないのだ。これは、60年代のチェコでも80年代のポーランドでも一緒なのかもしれない。

肝心の物語に関していえば、尺が短めなためにテンポがかなり悪い。歌い出すタイミングもかなり微妙で、間になにかほしい。ハリウッド映画的な丁寧な描き方ではなく、意外と省略を重ねるつくりが説明不足に思える。
また、ミュージカル映画という割には後半から極端に台詞が少なくなったりして、なんだかよくわからない。

ところで、人魚の尻尾のモデルは何の魚なんだろう?ポーランドだから、ニシンか何か?

個人的には妹がタイプ。姉よりも相手役の男の子の方が可愛いってどういうこと?
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