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Ryuichi Sakamoto: CODAのkyokoのレビュー・感想・評価

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)
4.0
YMO世代なので教授の音楽も「シェルタリング・スカイ」あたりまでは好きでよく聴いていたのだけど、音楽に強い環境主義が反映されるようになった頃からあまり積極的には聴いていない。特に2000年に入って政治思想についての発言が増えだしてからはさらに敬遠気味だった。

3.11の津波を被ったピアノを爪弾くところから映画は始まる。即興で弾いた曲を聴いた瞬間泣きそうになった。
さらに地震から1年後、当時避難所となっていた体育館で弾いた「Merry Christmas Mr. Lawrence」で涙腺決壊。

やっぱこの人天才だわ!

そういえば昔から旋律だけで泣けるのはこの人の音楽だけだったような気がする。
「Thatness And Thereness」は今日は泣きたいぜ!というときの一曲だったし。

手がけた数々の有名な映画音楽の当時の録音風景や、監督たちとのエピソード、YMOのNY公演、グラムロック風メイクでのインタビュー映像など、おじさんおばさんにはたまらないが若い人たちは教授のあのメイクをどう思うのか心配(笑)

病気を経てもなお音に対する貪欲でエネルギッシュな姿を見て、嬉しくなった。
久しぶりにアルバムを聴いてみようかな。
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