ヤマト

全員死刑のヤマトのネタバレレビュー・内容・結末

全員死刑(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 仲良し極悪家族 】

 とある極道家族が、とある家族の資産に目をつけ、奪うことを目論む。当然、それだけでは済むはずもなく、とある家族一家を皆殺し。資産であると思われた金庫は資産ではなく望むものは手に入らなかった。これほど悲惨な“とばっちり”はないだろう。しかも実話。異常で狂っていると思う。

 本作のストーリーというと、不気味で不思議な印象。というのは、所々役者たちのやり取りに笑ってしまうバカバカしい場面や、なにかマッチしない挿入曲が流れるからだ。
 間宮さんの弾けたキャラクターが良かった。毎熊さんは、リアルで怖い。それほど素晴らしい演技ということだと思うけど。
 また役者の演じるキャラクターの喋る口調のクセが強すぎて、それだけで強烈な印象が残ってしまう。

 不思議な魅力を放つ、不気味な作品だと思う。本作も、実際に起きた事件を語り継ぐ、大きな意味を持つ作品だ。
 ふと思ったけれど、『全員死刑』とは、被害者家族ではなくて、加害者家族を表すタイトルなのか。
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