まっどまっくすこーじ

全員死刑のまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

全員死刑(2017年製作の映画)
4.3
「孤高の遠吠」の小林勇貴監督がついに商業映画デビュー!!!

この監督の撮るものには合う人合わない人がハッキリと別れるでしょうが、一旦合ってしまうと抜け出せない中毒性みたいなものがあるんですよ。

本作のストーリーはポスター画像とアプリのあらすじ欄でだいたいお分かりになると思うので書きませんが、実際にあった事件が話の基になっているそうです。

さて、本作のキモを最初に書いてしまえばそれは「小林勇貴映画」という新しいジャンルができるのかどうかの試金石として如何なる作品なのか? ということに尽きると思っております👍

小林監督は特に映画の学校とかで勉強したわけでなく(デザインの学校出身)、ほぼ独学らしい(この辺についでは小林監督の著者があるのですがまだ買ってない…😅)のですが、しかし本作を観るとメチャ勉強してなきゃ撮れないと思えるので、この監督さんは顔はイカツイけど勉強家で繊細なセンスを持っていると感じている私です。

そんな小林監督ですが、本作での演出では初の商業映画作品ということもあり、これまでの自主制作映画よりかは一般的なものとなっていると思いましたが、それでもやはり監督をはじめとするスタッフやキャストのノリ重視なスピード感のある展開で、ダルいところが全くなかったのは素晴らしいと思います👍

ただ私的にちょっと感じたのは、いろんな作品を勉強して消化はしていると思うけど、それらのコラージュみたいに思えてしまう時があり、「俺が小林勇貴じゃい!!!」という突抜け感がもう少し欲しいところ。
(でもブレードランナーを思わせるシーンなどは、あざとくて逆に好き🎵)

まあこの辺は、ロックバンドのインディーズ時代の粗削りな魅力が、メジャーデビューすると洗練はされるけど角が丸くなるのと一緒なのでしょう。
しかし、小林監督ならばこのまま丸くなることはあり得ないと信じています。

実際に本作の製作直後に、ケータイのカメラで撮影した「ヘドローバ」という作品を撮っているのですが、これがかなり突抜けている映画らしく(限定公開のため観に行けなったのがすげえ悔しい!!!😣)、このままメジャーになっていっても小林監督ならばヤワにならずに「小林勇貴映画」を極めていってくれると思います‼👍

さて、なんかお上品に書いてきてしまいました。
こっからは自然体でいきます🎵

いやぁ、なんだかんだ言っても面白いじゃんね!!!😆

それにしても冒頭に自分で商業映画初監督を㊗ってアピールして、それが映画の導入になってるのが、観ていて薄々こうなるんじゃねぇの? という期待を裏切らない演出で嬉しいww
(これってスタッフロールに高橋ヨシキの名前があったけど、ヨシキさんのアイデアだったのかな…?(^o^;))

おぉ~‼ 間宮祥太朗くんは格好いいだけじゃなくて演技も良いし、人を惹きつける雰囲気があるなぁ~🎵
このキャスティングは大正解じゃんね‼👍

本作は間宮くんの初主演作ということもあるんだよね。
だからなのか分からないけど、間宮くんが映ってる時と映ってない時で、画面の雰囲気が違うように感じたのは私だけだろうか…(笑)
それにしてもキャストは全員合格‼😉ww

台詞は監督の地元の静岡弁で書かれているんだけど、私の地元でも「~じゃんね‼」って言うことがあるので親近感があったわ(笑)

使われている音楽のチョイスが独特のセンスで、それがまた映画にちゃんとハマっていて素晴らしい~🎵
小林監督の才能はいろんなところに発揮されてるなぁ…😲
(「孤高の遠吠」で禁じられた遊びのメロディが流れた時に既に確信していたけどね✌)

で、最初に書いた、「小林勇貴映画」という新しいジャンルができるのかどうかの試金石としてですが、本作は私的には満足できる作品でした‼👍

これからも小林監督を応援したいと思います!!!😉