猫とフェレットと暮らす人

あしたは最高のはじまりの猫とフェレットと暮らす人のネタバレレビュー・内容・結末

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

素敵なパパ満載で、途中から釈然としないが満載な映画でした。

初っ端、崖のシーンでシリアスかと思いきや、ポップなアニメーションでタイトル出てきていい感じ。好きな感じで始まった。
主人公のサミュエル(オマール・シー)の後頭部からクラブのシーンへの切り替えもイケてて好き。サミュエルはプレイボーイだねぇ。

母親のクリスティン(クレマンス・ポエジー)が赤ちゃんを預けに来るシーンは、なんかモヤモヤしたけれど、いろいろ事情はあるもんね。それにこれがないと映画始まらないもんね。とりあえず納得しとこう。

ロンドンの街並みがめちゃ素敵。ゲイのベニー(アントワーヌ・ベルトラン)もめっちゃいい人。キャラもいい。

赤ちゃんグロリアがどんどん大きくなって、全部のシーンが可愛い満載で好き。

8歳に成長してからのグロリア(グロリア・コルストン)と主人公サミュエル(オマール・シー)との仲睦まじい様子が満載で、癒される。ただし、起伏のあるエピソードはあまりないのがちょっと映画を観ているが傍観者みたいに思ってしまった。感情移入しにくい演出だったなぁ。まぁほっこりエピソードなので良しとするか。

お家のインテリアとか全部可愛い満載で素敵すぎる。

からの、母親のクリスティン(クレマンス・ポエジー)の登場から、釈然としない。

サミュエル(オマール・シー)がいい人間すぎて、そして娘のことを思いすぎて、実の母親クリスティン(クレマンス・ポエジー)にあまり強く言えないのが切ない。ちゃんと主張はしてるけどね。でも、一歩引いちゃってるんだよね。なんか、釈然としない。

で、親権争いとか、釈然としなさすぎ。裁判のシーンは、前半の傍観者として観てしまうパパと娘の演出が、逆に効いてきた。なんか思い出いっぱいで、裁判のシーン自体は当事者が話すだけなんだけど、映画観てる側の私はいろんなシーンを思い出したりできて、あ、こういう演出なんだぁと感心しました。

親権はやっぱり、主人公サミュエル(オマール・シー)だよね。よかった。

からの、母親側の主張からDNA鑑定で、パパのサミュエルと娘のグロリアに血のつながりがなかったなんて!釈然としなさすぎがマシマシ。
まぁ親子なんて血のつながりなんて関係ないもんね。お互いの関係性だもんね。それよくわかるよ。

母親のクリスティン(クレマンス・ポエジー)に親権が移るって、そんなの、ひどいよ。釈然としなさすぎが、限界を超えそうだよ。

パパのサミュエルと娘のグロリアが南フランスに逃げれたのね。穏やかに暮らしました。めでたしめでたしかなぁ。

と、ちがうんかい!
グロリアが病気やったんかい!
グロリアが死んでしまったんかい!
大事なところ、それは語るだけかい!

「釈然としない」思いすぎた。

ただ、様々な方々のレビューを拝見すると、自分の寛容性の無さにも気づくことが出来たので、そういう意味も含めて良い映画でした。