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エジソンズ・ゲームのTSのレビュー・感想・評価

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)
2.9
【電力の供給方法を巡って】67点
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監督:アルフォンソ・ゴメス・レホン
製作国:アメリカ
ジャンル:ドラマ
収録時間:108分
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2020年劇場鑑賞22本目。
19世紀末に実際にあった、天才エジソンとカリスマ実業家ウェスティングハウスの電流戦争を題材とした映画。蓄音機やキネトスコープを発明した天才エジソンも、電力に関してはかなり苦労した模様。エジソンを演じるのはあのベネディクト・カンバーバッジ。イミテーションゲームといい、こういう類の作品によく出ているカンバーバッジ。結論からいうと、もっとドロドロの戦いを見せてくれるのかと思いきや、割と淡々とした展開でやや期待はずれ。それでも人類の長い歴史の中で、ようやく夜にも安定的な光を供給できた瞬間を映画で拝めたのは感慨深いですね。

それまでは、人類は夜中では火を光源として過ごしていました。いちいち火をつけないといけないことを考えると気が滅入ります。今では当たり前の電気ですが、少し前までは人間がコントロールするのだけでも至難の技なのでした。興味深かったのが、電力が発明されると真っ先にそれを死刑の道具として使おうとする輩が登場したことです。当時、死刑となれば斬首刑や絞首刑。見るに耐えない残酷な処刑法であったため、簡単な方法で殺せるものを探していたのでしょう。無論、人を殺すために電力を生み出したわけではないエジソン。やはり科学者が発明した便利なものは、いつの時代でも悪用されるものです。

彼らの闘争の背景を知っていないと、何をしているのだろうと思ってしまう淡白な展開。良作とは言い難いが、人類の発明史の転換期を描いた作品に間違い無いでしょう。個人的には、ゴリゴリのエジソンの伝記映画を作ってほしいですね。。
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