※辛口めな個人の評価です※
池井戸潤原作のエンタメ映画化…
だけれど、他と違って淡々としてる。
痛快な逆転劇という感じでもない。
同じ監督でこうも違うか?と観ている最中思った…が、この原作自体が“死人が出ている”点で明らかに他の映像化作品と異なる。
終始寒色トーンで、
展開も劇的には描こうとしない。
のが、良くなかったかも。
遺族と向かい合って罵倒されて、
社員もストレスに耐えられず退社、
起死回生の一手も裏切られる。
主人公の長瀬さんを取り囲む環境が地獄なだけに、
そこからの逆転劇をもっと爽快(痛快ではなく)に描いて欲しかった…。
観終わった後の読後感は、
正直重い映画だったな程度で印象に残らない…。
なんというか、劇中で亡くなってしまったあの母親をただ可哀想な人としか描けていないのが未熟。
映画全体に体温が無いです。
やるんだったら徹底的に。
中途半端さが目につく映画でした。
…事務所から口を出されそうなタレントを何名かキャスティングしたのが落ち度か。
はたまたこれまでと同じようにタレント量に頼ったことか。
(実際に口出しがあったかとかは知らないです)