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流浪の月のmodernboyのネタバレレビュー・内容・結末

流浪の月(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

自宅でNetflixにて。

李 相日監督作品ということで。
“怒り”で衝撃を受けた身としては、そういえば観てなかった…!と。
観てみては、安定の期待通りの作品でした。

そういえば京都の上賀茂神社でロケハンしてたけど、実際に使われて映画化するのかしら。

映画自体は2h30m程の骨太な尺ですが、映画を見終えて観ると、それでも尺足りない感。
こういう時にディレクターズカットが観たくなるのかなぁと。

お得意のラストに事実が明らかになる原作かつ、そこまでの裏切りの伏線の散りばめ方や、こちらを最後に持っていくための布石がよく出来ていて。

もはや上級者向けの映画の教科書を見せられてるような、
綺麗な映画構成でした。

ストーリーを話すとどうしてもネタバレになるので、語らず。

ただ、怒りが好きで、マイノリティへの理解がある人には少なからず刺さるのではないかなと。

もちろん、世の中的に気持ち悪いと言われているのも理解はできるが、共感はできないなと。

劇中、ある人物が気持ち悪くて吐き気がしますと単語を発するが、
そこまで映画を観ていて気持ち悪い、吐き気がしなかった自分は果たしてどうなのかと…。
そういえばと、あれ、この発言に共感できない自分は一般的では無いのかも??と1人冷静になったりしました苦

…と、なりつつも、そもそも山田智和監督の映画が刺さるあたり、自分は大概なんだなぁと。
映画を観つつも、何故か映画以外の思考が巡った体験でした笑
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