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フォロウィングのmodernboyのネタバレレビュー・内容・結末

フォロウィング(1998年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

新宿武蔵野館にて。
久しぶりの武蔵野館で、懐かしみながら鑑賞。

2001年の映画なんだとfilmarksみて、ほぉ〜!と。今から23年前か。
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予告編
https://youtu.be/WaaihGzsMXI?si=XgLoT8zGmGDPTmuv

冒頭のシーンから若さを感じる尖った演出で。
観ていて嬉しくなりました。
若かりしノーランやいかに?!と観てみましたが、当時から凄腕なんですね笑
鑑賞終えて非常に満足です!

ノーラン作品ってキャラクターの言葉も印象的で。
個人的な物品箱を、「誰かに見せたい展示室(正確な言葉を覚えてない…)」と呼称するのは面白い!!と思いました。
それに予告編にも残ってる、「ふと雑踏の中で視線が合った人を特別に思える」という視点は、ノーラン自身が人をよく観察する人なのかもと思ったり。

物語は…
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うだつのあがらない若い作家志望の貧乏人ビル(D・ロイドと偽る場面も)が、コッブという身なりの小綺麗な泥棒を尾行するところから、始まる。
勿論、当初は泥棒なんて思わず。
街中で惹かれた人を尾けてみるという、彼の密かな趣味から派生した事実で。
そんな出会いの場面と、差し込まれる時間軸不明な場面を織り交ぜながら物語は進んでいきます。
ラストにかけて、これが原点か…!とみるみるノーランらしさに浸っていけるので、とてもお勧めな映画です

話戻りまして、つらつらと鑑賞後の吐き出しをば。

ノーラン作品って(個人的な意見です!)、声が良い人多い気がします
取調室の警察しかり、主人公ビルと、盗人コッブ、魅惑的な女性(名前出てない?)、みんな声が良い!笑
特にコッブは話し方含めて、良い。なんだあなた!笑、調べてみると、まさかの無名…。うへぇ。
取調室の警察は、伯父・叔父なんですね。
そこから調べてノーラン一家って映像系なのね〜と。数年前に調べた気もするけど改めて。

登場人物は、みんな魅力的でキャラとしてしっかり成立してましたね。
そこにザ・ノーランな編集が重なって。当時からこういう手腕なのねと。いやぁ、凄いなぁ。

注目すべきかもなのは、音楽かなと。
メメントに通じる、こっちを煽ってくる、気持ちを持っていく感じで。
なかなか2001年頃の映画には無い気がする音楽の作り方!

色々調べると制作費は6000ドルで。
当時の為替的に1$=mini 114円、max134円。max値で弾くと、¥804,000-。
80万?!と思って打ち直してみても、80万!
興行費含めるともっと行くのかもですが、一プロダクションの人間として、度肝を抜かれる数字ですわな…。
金の話で申し訳ないですが、この予算でこのアウトプットって凄い……。脚本と演出力って大事なんだなと。撮影もノーラン自身みたいですね…!
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