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空飛ぶタイヤのadagietteのレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
5.0
”空飛ぶタイヤ” ついに映画になったか...

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三菱自工のリコール隠しが2000年と2004年。
”空飛ぶタイヤ”のモデルになった死亡事故が2002年。
池井戸氏が小説にしたのが2006年。
WOWOWによるドラマ化が2009年。
そして、三菱自工がまたも不祥事を起こしてにっちもさっちもいかなくなり、ルノー日産に実質吸収されたのが2016年。
それを受けて、やっと、映画になったのでしょう。。

実直な構成。
長瀬智也、ディーンフジオカ、華のある役者が画面に大写しになってもなお、ワクワクとかカッコイイとかではない、事実の苦さを思わずにはいられない、そんなガッチリした作品だった。
ムロツヨシが、わずかに雰囲気を和らげる。
それを、ちょうどいい塩梅で済ませるさじ加減が上手かったかな。

ほんとに最初しか出てこない、ほぼ遺影役の谷村美月の笑顔がとても眩しく、ずしんときた。

長い月日を経ての映画化に5.0スコアを。
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