真っ黒こげ太郎

ワイルド・スピード/ファイヤーブーストの真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

※すみません、今レビューは後半でラストのネタバレに触れていますので、見てない方は今すぐ劇場へ見に行ってから本レビューを読んでください。


最後への道が始まる――――。

…本当に終わっちゃうの?




妻のレティと共に息子のリトル・Bを育てながら平和に暮らしていたドミニク・トレット。
皆で楽しく暮らす中で、ドミニクは大切な家族を失う事を恐れていた。

そんな中、因縁の女サイファーが瀕死状態でドミニク達の前に現れる!!!
何でも、別用でローマでマイクロチップを盗んでいたドミニクの仲間達が罠にハメられたとの事。

ドミニク達はサイファーを引き渡しローマへ向かうが、マイクロチップが乗っていたと思われたトラックの中にはデカい爆弾が!!!
どうにかして爆破の被害は抑えられたが、ファミリーは散り散りになり、ドミニク達はテロリスト容疑でお尋ね者扱いされてしまう!!

全ては10年前(「MEGA MAX」の時)に、ドミニク達によって全てを奪われた、エルナン・レイエスの息子、ダンテ・レイエスの復讐だった。
ダンテの手によって狙われるファミリー達の運命や如何に…。




元ストリートレーサーのファミリー達に復讐しようとする恐るべき強敵との死闘を描いた、ド迫力カーアクション・エンタメ超大作!!!!!!!

「ワイルド・スピード」大台の10作目にして、最終章の始まりを告げる重要作。


「ハートブルー」風な青春アクション映画から始まり、「トリプルX」なインフレ化や死去した主演俳優の別れを経ながら、次々とぶっ飛んだカーアクションや、銃撃、火薬爆破、筋肉格闘、そしてドンパチが盛りだくさんでお送りしてきた「ワイルド・スピード」シリーズも今作と次回作の2部作で遂に完結を迎える。
(最近では3部作にしようかという声も出ているらしいが。)

何時かは終わると思ってはいたけど、こうして終わりが近づくと終わって欲しくない気持ちでいっぱい。
この愉快なドンパチアクションがもう見れなくなっちゃうなんて…。


…思えば最近の「ミッション:インポッシブル」シリーズも前後編で完結するっぽいし、あの「エクスペンダブルズ」シリーズもスタローンさんが次回作で引退するっぽいので、ドンパチと火薬とド派手なアクションを取り込めるシリーズが次々と終わって行く気配がして、寂しい。

…今後もシリーズが続くのは「ジョン・ウィック」シリーズや「トランスフォーマー」シリーズか。
でも「ジョン・ウィック」シリーズは余り火薬が多いイメージが無いし、「トランスフォーマー」シリーズは監督が代わってかつての火薬ドンパチやミリタリーアクション方面が物足りなくなってしまわないかどうか不安で…ああ、どうすりゃええんや…。
(MCU?あんなブルーバック背景のCG世界の中で手からCGのぬるま湯ビームを出すような、銃撃も爆破もカーチェイスもドンパチもセット破壊すら無い様な映画シリーズが何か?)

そんなこんなで好きな火薬系ドンパチが消えてゆく寂しさを抱えながら、それでもシリーズを最後まで見届けねばと思い、劇場に向かいました。
後1~2作しか拝めないであろうドンパチアクション、見届けたいと思います。



…確かに完結して欲しくないけど。

…でも、

…今すぐ続きが見たいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

終わりたくないけど続きがすぐにでも見たい、心がふたつある~!!!!!!(何処の小さくて可愛いやつらだよ)



まず初めに難点を上げると、肉弾戦の撮り方がややカット割りが激しめのと、お話が行き当たりばったり気味な点が挙げられる。

本作のアクションは素早いカット割りでスピーディーに描かれているが、肉弾戦になるとそれがぶつ切りになってる感が否めない。
主演は全員動けるし、ジェイソン・ステイサムさんの大暴れやミシェル・ロドリゲスさんとシャーリーズ・セロンさんのキャットファイトなどの見せ場は盛り上がりますが、もっとじっくりしたカメラワークで見せて欲しかったのが正直な所。

後、お話に関しては結構な行き当たりばったり。w
敵は序盤から明確にファミリー達に復讐する意思表示をしているが、そのやり方がテロリストに仕立てたり、レースに参加して死人を出したり、逮捕させたのにわざわざ襲撃したり、殺し屋大量に送り込んだ中で息子を誘拐したりと、やり方が姑息すぎ!!!!!w
ファミリーも今回は殆どが分断されてしまって彼らがどうにかして合流しようとすったもんだするだけの話だし、話に関しては結構なガバガバっぷり。


しかし、それでも勢いのある展開で2時間半の尺を全く飽きさせないし、話は荒くともド派手なアクションで楽しませてくれる展開は流石のワイスピシリーズ。
今回もぶっ飛びバカアクションの連続で素晴らしく楽しめましたぜ!!!

ローマでの激しいカーチェイスを得てからはハラハラドキドキ展開と超絶ド派手アクションのつるべ打ち。
無茶苦茶な爆弾転がりや、ジョン・シナさんの子守珍道中、激しい銃撃戦にド派手なクラッシュ、ジェイソン・ステイサムさんの大暴れにミシェル・ロドリゲスさんとシャーリーズ・セロンさんのキャットファイト、クライマックスの息子奪還の為のハイウェイバトル等、ぶっ飛びカーアクションが盛り沢山!!!

更に前作で登場を暗示されていたステイサムさんや、前作で改心して味方になったジョン・シナさんが参加して、前作で減ってた肉弾マッチョ成分も大増量。
本シリーズはメインキャストのマッチョ一人が喧嘩してボイコットしてしまいましたが、もう彼らの大暴れやミシェル姐さんとセロンさんのワイルドっぷりで十分補えたからいいや。w


相変わらずモノホンに拘ったカーチェイス&クラッシュの連続に、銃撃バンバン爆破もガンガン、ドンパチの目白押しでドンパチ成分が潤う潤う。w
格闘戦のカット割りが激しめなのが残念でしたが、彼ら、彼女らの肉弾戦もたっぷりでアクション方面に関しては何時も通り大満足でございます。


後、今作の敵役を演じたジェイソン・モモアさんは実に良いサイコパス演技を披露して好感触。
話のアレ感はありましたが、今回は敵が何をするか分からねぇサイコ野郎だったお陰で、戦いにもそれなりに緊張感がありましたね。
実際、死人や怪我人が出る場面も多く、ハラハラしながら戦いを楽しめました。



という事で、今回もアクションマシマシ、ドンパチマシマシで楽しませてくれたワイスピシリーズ。
今回も楽しかった…んですが。


ココからネタバレ注意なんですが…



今作、


思いっきり、


気になる所で、


次回に続く!!!!!!!!!


マジかよ!!!!!


メッチャ良い所で「待て!!次回!!」してきちゃったよ!!!!!


しかも、ラストシーンでは、喧嘩してボイコットしてたはずのあの人が復帰!!!!

ってオイオイ!!!主演とバチバチだったんじゃなかったの!?!?
(調べたところによると、急に監督することになったルイ・レテリエ監督がピュアな気持ちで説得したらしい、よく説得できたものだ、取り合えず、オファーを受けた相手側の率直な気持ちが知りたい。)


という事でまさかの良い所で続き、まさかの復帰劇さえも見せてくれた最終章の始まり。
(もうあんな感じで出ちゃった以上、あの人ももうボイコット出来ないねぇ…(にちゃぁ…としたニヤケ顔で)。)

次回作が3部作の真ん中か完結編になるかどうかは分からないが、ここまで来たら最後まで見届けたいと思います。

という事で次回をワクワクドキドキしながら待ちます!!!なるべく早くお願いします!!!!!!!!!!!!!!(落ち着け)