鰯

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男の鰯のレビュー・感想・評価

2.9
私は嫌われている

1940年5月。ナチスドイツの脅威が拡大し、フランスは陥落寸前。そんな中チェンバレン内閣に不信任が提起され、新たに挙国一致内閣を率いる首相が模索される。そこで指名されたのは党内でも嫌われ者のチャーチルだった

噂に違わぬ素晴らしいメイクアップ!ゲイリーオールドマンがそのままチャーチルになってました。ゲイリーオールドマンの話し方も良かったですねえ。あんなに聞き取りにくい英語は珍しい笑
彼以上に印象的だったのはクラメンティーン夫人を演じたクリスティン・スコット・トーマス。シーンは少ないはずなのに的確な助言を与え毅然とした表情は見応えありました
黒の使い方、強い光でモノクロのように見える閣外大臣への演説シーンは良かった

ただ話があまりに退屈で正直辛かったです。いまいちどこに向かうかよくわからない会話が続き、何に焦点を当ててみるべきか全くわからないままでした。もちろん対話か抗戦かという二択が中心にはあるにせよ、事実として知っている以上その選択をドラマチックに描くのは無理があると感じました。
視点もあっち行ったりこっち行ったりで疲れる。ハリファックスとチェンバレンの会話は毎回同じ内容だし何度も映さなくて良かった気がする。カレーのシーンも要らなかったかなあ。もっとチャーチルと周囲の人々にピントを絞っても良かったのではないでしょうか
鰯