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濡れた二人の3104のレビュー・感想・評価

濡れた二人(1968年製作の映画)
3.4
増村保造×若尾文子。
ゴールデンコンビといってもいいこの組み合わせで作られた20本のうち、今作は19本目にあたる。大映もそろそろ終わりに向かいつつある頃の作品。

不必要なくらいにギラギラしていて、何もかもオーバーアクションな北大路欣也が今作最大の魅力。その顔は地黒なのかそれとも何かを塗っているのか、そしてそのつながった眉毛はなんだ?
とにかくそんなギラギラ北大路のなりふり構わぬアプローチを、我らがあややが余裕で受け流したりいなしたり、しかしそのうち心を揺さぶられていく・・というお話。

美貌のピークは少し過ぎたが相変わらず色っぽいあやや。
熟れた感じに和装がよく似合う(しかし濡れ場はやはり吹き替え)。

ストーリーはなかなかに直線的。これまでの増村作品を考えるとどこか物足りず。しかし最後に一捻りとまでは言わないがちょっとした展開あり。タイトルの「濡れた」が指す2つの場面での心情の対比もよし。

あややの旦那役の高橋悦史は主演2人に押され影が薄く、渚まゆみはただ拙い演技が目につく(それはそれで悪くはない)。
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