真実はひとつ
初っ端からグロテスク、バイオレンス、R!R!とにもかくにもRは絶対に指定です!ってくらいの映像が目に飛び込んできて、正直「もう…やめて…やっぱ私には…むり…」って泣きそうになってたのに、ずるい。
さすがの松坂桃李。殿。いつだって良い。彼には彼しかできない演技がありますよね。警察官の役ひとつやるのにもそう。序盤、中盤、終盤で役の心情的にかなり違ってくるんですけど、どこを抜いても分かりやすくてとても良い。
中村倫也さんは本当にいつ観たって違うから、また彼に恋い焦がれてしまう。中村さんはそうなんだよなぁ、いつだって同じような演技が全くない、逆に惚れ惚れする。おずおずと公衆電話から電話をかけるシーン、抱きしめてやりたくなりましたね。
ずっと怖い!痛い!痛い痛い痛い!って脳内が叫び続けていたのに、役所広司さんにまんまと泣かされました。この手のやつで泣くことなんてあるの?って疑ったよ。ぜんぜん泣いた。マジでこの人凄いな、とひれ伏すほか無かった。
ピエール瀧さんがいて、この映画は成り立つのでどうか、どうか。このタイミングで観れて良かった1本です。