最近、よーやく日本でも問題視され始めてきた医療保護入院のあってはならぬ運用を題に取った韓国映画🇰🇷
。
今、13才の時に児相から何の病歴もないのに精神病院の隔離病棟の強制的に入れられた男性（現在18才）が裁判やってるけど、訴えた方がYouTube等で公開してる内容見るとこの制度の恐ろしさがよくわかる。
彼は母親からDVを受けて保護の名目で児相に入るんだけど、何故かそのDV母と児相と精神科医の了解で突然、拉致され精神病院に幽閉される。医療保護入院は保護者の同意があれば当事者の意思を無視してて入院させることができる。
が、それはあくまで重大な精神疾患で入院が必要な場合。彼はまったくそれに当てはまらないのに入院させられた。
これにはやっかい事を減らしたい児相と親のネグレクト、病床を常に満床にして利益を得たい精神病院の思惑から行われた完全な違法行為であり人権蹂躙である。と彼は訴えている（母も被告に入ってる）。そして同じように入院させれた被害者が何人もいる。とも。
ようやく、これが可視化されたかと思った。自分も「え？これはヤバイのでは！？」「てか、アウトよりのアウトだろ？」とおぼしき事例を知ってる。なので期待値高く鑑賞。
本作は財産目当てと性虐待の口封じのために警察署長である義父と彼と懇意の精神病院院長に保護入院を悪用され隔離病棟に幽閉された女性が主人公。
彼女は精神病院の火災に乗じて脱走し義父を殺し、殺人犯として逮捕される。その事件を追う報道番組のキャスターが彼女と接触し制度の悪用を暴いていく。
悪くない導入だと思ったけど、よかったのはここまで。『スポットライト 世紀のスクープ』みたいな社会派ジャーナリズム映画になるのかと思ってたんだけど、彼女の回想による精神病院の様子が思いっきりサイコホラーでエキセントリックで悪趣味な演出で描かれる。それにかなりの時間が割かれる。まるで胸糞残酷描写推しホラーになってしまっていた。
他の入院患者の描写が不気味な狂人に演出されていて、それを『呪怨』のようなJホラーな撮り方をしている。明らかにホラー的に怖がらせようとしてるんだよ。看護師が患者に暴力をふるうのはあることだからいいとして、院長は女性患者に性行為を強要するわ、おまけに臓器売買にまで手を染めてる。
もう社会派のトーンは微塵もなく『悪魔のゴアグロ精神病院』て感じのキワモノサスペンスホラーになり、深刻なテーマのリアリティと説得力が吹き飛んでしまってる、、笑
韓国では保護入院の闇が明らかになり社会問題になって制度が廃止されたぐらい世論が沸騰したから、それを絡ませてホラーを撮りたかったのかな？
実際、ゴア描写はかなり気合い入ってるんだよ。火事で火傷した職員の火傷跡やそれにたかるウジが異様にリアルだったし。主人公が男性患者にフェラチオを強要されチ☆コを切断して逃れるシーンの派手な血飛沫とか。
そういうの嫌いじゃないけど、本作でやられても困惑するだけなんだよ。力入れるとこちげーだろ😒💢
騙された😩
