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SHIDAMYOJINのshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

SHIDAMYOJIN(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ミチロウが活動家みたいになってたら、どうしよう…
と、そんな不安を少し胸に劇場へ。
上映後、そんな不安はまったくの杞憂であったことを思い知らされる。
痛快なパンクのまんまであった!
やっぱ、カッケー!

除染問題、原発、米軍基地等、ままならない多くの問題が映画全編に暗い陰を落としている。そんな中、ミチロウは「民謡」に活路を見出だした。

本編終了後、本人によるトークショーもあり、劇場は超満員。
例によって、人柄の良さがにじみ出ている素朴なトークでこの映画について話してくれた。

トークショーのコメントで印象的だったのが、「昔はその土地土地に根付いたお祭りがあって、住民達は盆踊りなどの形で"参加"していた。それが、近頃のお祭りは、"用意されたものを消費する"だけになってしまっている。」という話。それで、もっと違った形で面白いお祭りが出来ないかと民謡・音頭にハマっていったと。確かにお祭りなんて田舎モンの自分でも屋台でご飯買って、花火観て終わりである。
映画本編に昔のお祭り、盆踊りの写真等が映し出されるシーンがあったが、確かに力強さ、爆発しそうなエネルギーが感じられた。

ミチロウは自分のことを「この年で民謡演るようになるとは(笑)」と笑っていたが、無いなら自分でやりゃいいじゃん!のDIY精神そのものであり、ご本人には迷惑かもしれないが、この人はやっぱパンクだ。と自分は思った。

スターリン時代の曲も勿論カッコいいが新曲達もカッコいい!(これが凄いよな)
アーリガータヤ、羊歯明神!

(それにしても、やっぱり田舎でもオデッセイ・1985・SEXをきっちり演奏するの本当に凄いわ…自分の地元のド田舎でも「やりたいかー‼」って絶叫してた。)
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