スティーブンスピルバーグ作品の中では珍しく途中に中断したっきり観てなかったのだが、腰据えてみると超面白かった。
マシンガントークの応酬、黒電話、紫煙と苦い顔、タイプライター、資料の山、デスクに集まり、歩き、出てまたデスクに戻り電話をかける。そして輪転機がぐるぐる回る。なんでこれの連続だけでこんな面白いんだろう…熱い。
大好きな映画のひとつになった。
腐敗や不正に対してNOを突きつける映画というのはやっぱり元気が出る。
上がるしかないから。
主人公がなぜ既得権益側とも取れる新聞経営者と、足で稼ぐ人でもない現場の総指揮官である局長のふたりなのかというのは初めは疑問だったけれど、全体通してみていくと下から上に突き上げていくストーリーになっていて、腐敗や忖度が免れ得ない組織・社会システムとの戦いであるような気がしてくるので納得。最終的にやり通したいことがあるなら、しがらみを度外視して信念を通さなければいけないというのが本作のテーマのような気がした。最も強いしがらみを抱えてるのは確かに告発される側と密接な関係にある人物である彼女だろう。
よくできてやがんなぁしかし。
終わり方も粋!
(追記)
私事ですが、これ入れて
あと3本で2000本レビューになります!
やった〜!
始めたのはもう5年ほど前。
その時点で最低2000本は映画を観てるはずだと思い記録したくなり始めましたが、いやはや、時間がかかったもので…
ある時期から観た映画なのに覚えてないのばかりだったり、意外と観てないものだなぁと最近はショックを受けたり…笑
生活でもこの約5年の間に予想だにしない変化が色々ありましたが、当時の思いなんかを記録できるのは忘れっぽい僕には嬉しいものでした。あとちょっとだ。