チャチャのパパ

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のチャチャのパパのレビュー・感想・評価

4.1
トレーラー見た時から、コレは見なきゃ!と思いやっと間に合った感じ。歴史とかあんまり興味ないウチの嫁が珍しく見たい!とか言うし。

何も聞いてなおが、多分ウチの嫁はイマイチだったんだろうな。それくらい、ベトナム戦争やアメリカ近代史にある程度の造詣がないと難しく、幸いにも私はギリギリついていけるくらいのモノは有していたのでとても楽しめた。

メリル・ストリープ、トム・ハンクスの安定感は言わずもがな、周りの人たちもシッカリと演じられるのはさすがのスピルバーグ監督。

史実を元にしているので、どんでん返しや、すかしとか無いが、緊迫した場面で手持ちカメラで報道してるかのように撮ってたり、所々で笑いを入れたりと、やはり上手いと思いました。

ケイが意外にあっさりと決めてしまった感じにも思えたが、実は彼女のそれまでが分かってくると、そらがとても良く伝わってくる。

合衆国憲法修正第1条が、守られていたが、実際の今のアメリカは修正第2条に苦しめられているという皮肉。

日本も報道の自由を守るこう言う戦いだあるのかしらん。森友とかで朝日や毎日がはしゃいでいるのが、とてもトホホに感じられるように、ジャーナリズムというものを考えさせられる。

もちろん、ラストのあの場面を観れば、これはスピルバーグ監督として現政権への痛烈な批判である事は論を待たない。一見の価値ありだよ。