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リバーズ・エッジの655321のレビュー・感想・評価

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)
3.2
彼らを叩けばキンキンと甲高い音が鳴り響く。
狭い箱の中で踠く彼らにはそれがあまりにもうるさくて、耳栓が必要だった。
何とも関係が無いものと関係をもつ必要があった。

彼らの純粋さはまるで酸素のように猛毒で、生きていくためには酸素よりも淀んだ河の水を欲していた。

求められる少女は病院のB1Fのような臭いの聖女で、彼女は独房の中で焦点が合わず座り込んでいた。
彼女には、換気が必要だった。

傷つきながら生きていく少年少女は、心に火を灯し、時には火達磨になりながらその河を渡っていく。
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