そこは法治国家か？
レイプ被害者の正当防衛が加害者の地位によって逆に被告となって逮捕される異常が異例とならない国、インド。
老弁護士が彼女たちの味方となりその"異常"を訴える。
なんといっても義理と人情（笑）が滲み出ている老元弁護士さんの味のある人間性と演技・演説がこの映画を良いものにしてくれました。
なんといってもアミターブ・バッチャンさんですからね（知らなかったけどもw）、映画『パッドマン』でも俳優名が出て、実名出演してるくらいなのでボリウッド界ではレジェンド級俳優なのでしょう。
美人3人シェアハウスという現代的な生活していた女性たちが男性グループと意気投合して飲み会←このこと自体が根本的に反論材料としてダメ出しをくらうという女性に対しての旧態社会の思想が被害者の訴えを阻む男性優位。
そういう未だカースト制が暗に蔓延ってるようなインドという国家の社会性vs現代女性を意識させた裁判の闘いでした。
さらに面白いのは、その女性3人の事件の臨み具合・役割に個性があり、ちょっとした真実も明らかになるというヒューマンドラマも加味した面白さがありました。
これは※ネタバレというほどでもないと思いますが↓
映画としての構成もなかなか面白いですよ。オープニングの音声だけで事案が幕を開け、裁判の終幕で実際の（フィクション）映像がエンディングで流れるという粋のある（？）演出も高評価のポイントです。
