Pink(英題)の作品情報・感想・評価

「Pink(英題)」に投稿された感想・評価

す

すの感想・評価

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全員名演技
男性側の弁護士なんて、思わず頭ひっぱたきたくなるほど憎たらしい。

「No」
最後の裁判での説得力はさすが。改めてアミターブバッチャンは凄い俳優だ。
「インディアン・シネマ・ウィーク」キネカ大森

性的暴行を加えようとした男に抵抗するために瓶で殴り怪我をさせた女性が、有力政治家の甥である男に逆に殺人未遂で訴えられる。

どうも女性3人(ルームメイト)と男性4人での飲み会で起こったことらしいが、最後まで真実は映像で説明されない。

近くに住む、引退した老弁護士(アミターブ・バッチャン)が彼女の為に立ち上がり、法廷での戦いを始める。

法廷での相手側の弁護士の、女性に対する執拗な侮蔑発言の数々。怒りで震える。

実家ではなく女性3人で暮らしている、派手な服を着ていた、男性とお酒を飲んだ、笑顔で楽しそうに触ってきた。
これが全て女性側の落ち度とされる理不尽さ。しまいには、彼女達は娼婦でお金を要求され、拒否したら殴られた。という筋書きにされる。

インドにおける女性の地位の低さや、出身地による差別など様々な問題点があるが、果たして日本には全く無いのだろうかと考えさせられた。性的暴行を受けた女性に対する、隙があったから、という言葉が象徴的だ。

法廷で女性の尊厳を守るため戦う老弁護士の言葉一つ一つに救われた。

全ての男性に最後の弁護士の言葉を聞かせたい。
「NOと言う意味はNO
それがたとえ妻であっても、恋人であっても、売春婦であっても、女性が「NO!」と言ったらそれ以上強いられるべきでない!」

この弁護士のような男性が増えることを願ってやまない。
酔子

酔子の感想・評価

3.1

このレビューはネタバレを含みます

今年始まった(続くのか?!続いて欲しい)ICWJ(インディアンシネマウィーク)の1本。

白いダースベイダーかってマスク?でスーハーしてるアミ爺に不穏な空気を感じたが、内容はきっちりと裁判劇。
インド社会の女性の扱いに問題提起している重い一編(Parchedもそうだったな、あちらは軽やかさがあったけど)。
私の理解力が低く、ファラクが本当にお金を要求したかどうか判断がつかなかった。残念。

弁護士役のアミ爺は貫禄満点、朗々としてさすがの説得力だった。
気合の入った1本である。


余談だが、このイベントで上映された他の映画も記録したいんだけど。。。
特に「キケンな誘拐」が傑作だった!
https://www.netflix.com/title/80144448
natsumi

natsumiの感想・評価

3.7
インドの男女のダブルスタンダードがテーマとなっている法廷映画。ちょっと弁護士の登場の仕方とか無理があるところがあるが、全体的に設定は充分あり得る。弁護士の皮肉的な「ルール」の主張が良かった。Noという言葉はフルセンテンスになる、その後にbutなどという言葉が続く必要はない。大和撫子なんて女性像が未だに残っている日本でもっと議論されてもいいトピック。
ratna2003

ratna2003の感想・評価

4.5
性的暴行被害に遭った女性が、逆に加害者から殺人未遂で訴えられてしまう。彼女の弁護を申し出た元弁護士がレイプがまかり通るインド社会に挑戦状を叩きつける。

という割りとありそうな裁判ものの映画なのだが、

被害者は親元を離れて女性3人でアパートをシェアしている。日本では普通のことでもインドの古い考えを持つ人達には不謹慎とも思われないという背景がある。

被害者女性は、最初警察に訴えるが取り合ってもらえない(そもそも警察は面倒なことになるので関わりたくない)。
そして、加害者が名士の甥だとわかると情報を進言する。

政治家が甥を守るため(自分の名声を守るため)、反対に被害者女性を告発し、裁判が開かれる。

裁判では、被害者女性たちを「娼婦」として扱い、卑しめたり、聞くに耐え難い下品で愚劣な検事の発言に対して、弁護士の言葉は人間としての尊厳がいかに大切かを示してくれる。
tuttle

tuttleの感想・評価

5.0
性暴行被害にあった女性グループが加害者に逆恨みされて嫌がらせを受けたすえ、逆に殺人未遂で逮捕されてしまう。
それを見兼ねた近所に住む元弁護士は弁護を引き受ける。
狡猾な相手を時に柔和に時に鋭く突き、シンプルな結論を浮かび上がらせる老紳士がめちゃくちゃかっこよかった。
小さな1つの事件についての法廷がやがてインド、世界における性的価値観への大きな問いかけになるドラマチックな展開に最後まで目が離せず面白かった。
yui316

yui316の感想・評価

3.8
インドという国の闇の部分が見える、法廷ドラマ

59本目2017
インドにおける女性の人権問題を扱った作品。アミターブ・バッチャン演じる弁護士が性的暴行事件の被害に遭った女性達の弁護を通じてインド社会に根深く存在する問題に挑むという社会派映画。当然踊りません。

インドにおける女性の権利に関する問題はしばしばニュースなどで耳にすることはありますが、この作品を観てその実態は想像以上に酷いものなのだと感じました。
インドならではの家柄や出身地による差別の問題も重なることで事件が複雑化し、真実を主張している人々の意見がなかなか通らない様子には苛立ちと恐怖を覚えました。

作品の後半部分は殆どが裁判のシーンで構成されています。普段目にすることも気にすることもなかったインドの裁判の様子はなかなか興味深かったです。